医療の「正しい使い方」がわかる新しい高齢者ケアの教科書
在宅医療の第一人者・長尾和宏と介護のカリスマ・三好春樹が総力を結集して贈る。
●何℃の熱がでたら受診するの?
●救急車を呼ぶべきか、少し様子を見るべきか?
●不眠、動悸、嘔吐など、医者に行くほどでもない不調をどうする?
●がん、認知症、糖尿病ってそもそも何だっけ?
●家で介護するか、施設にお願いするか、なにをもとに考える?
●看取りの場所はどこにすればいいの?
これらの回答がすべて掲載!
要介護となった高齢者の心身の特徴、健康を保つためにどう生活をつくるか、よくある持病と薬の基礎知識、そして穏やかな最後を迎える方法までを、300点超のイラストと図解で完全解説。
これ1冊で、介護者に必要な「高齢者医療の知識」が丸ごとわかります。
【主な目次】
●第1章 高齢者の体と病気の特徴
・高齢者は、自覚症状に乏しいため訴えが少ない
・病気なのか、普段の個人データとの比較が必要
・多臓器に病気を抱えていることが少なくない
・一つの病気だけでなく、合併症を起こしやすい
・薬の効果や有害事象の出方が若い人と異なる ほか
●第2章 病気にならない生活づくり
・医療以前に必要な生活ケアについての考え方
・「水、食事、排泄、運動」4つの基本を大切に
・生活リズム(日中の活発さ)をどうつくるか
・移動や歩行が大切、認知症予防にも欠かせない ほか
●第3章 日常的な医療的ケアと予防
・バイタルサインの測り方
・日常の服薬介助(一般的な方法と困難例への対応)
・清潔の保持(うがい、手洗い、着替え、シーツの交換)
・環境の調整(掃除、換気、室温・湿度の設定)
・口腔ケアと口腔トレーニング(嚥下機能の向上)
・さまざまな感染症の予防 ほか
●第4章 よく起こる症状への対応法
脱水/発熱、熱中症/便秘、下痢/嘔吐/けいれん/
動悸、息切れ/むくみ、腫れ/不眠、昼夜逆転/
体の痛み(頭痛、胸痛、腹痛、関節や腰の痛み) ほか
●第5章 重大な疾患へのアセスメント
脳血管障害による片マヒのケア/糖尿病とその合併症/
パーキンソン病と類縁疾患/循環器疾患(不整脈、心疾患、高血圧、低血圧)/
呼吸器疾患(肺炎、誤嚥性肺炎、COPD、結核)/泌尿器系疾患(排尿障害、膀胱炎、尿道炎)/
慢性腎不全/骨粗鬆症、関節リウマチ ほか
●第6章 高齢者への薬物療法と減薬
・薬の有害事象をどう回避するか
・高齢者への服薬支援と一元管理
・服用歴の確認と注意点
・医師の処方に疑問を感じたら ほか
●第7章 終末期の入院や延命の判断
・入院をなるべく早く切り上げるには
・利用者が医師から胃瘻を勧められたら
・リビングウイルを書いている利用者のケア ほか
■講談社/三好春樹・長尾和宏 (編著)
■発刊:2022年4月
■仕様:B5変形サイズ/168ページ